東北巡行 〜東日本震災被災地を巡って〜 後記 その2

前回(http://d.hatena.ne.jp/eternal7786/20110911)の続きです。
 
3、被災地が抱える現実
  各所でヒアリングしたお話をいくつかご紹介いたします。残念ながらTVや新聞では報道されないことであります。
 
  ・避難所での強姦?や盗難、喧嘩など数多く存在する(強姦は2回/月ほど)
 
  ・赤十字からの支援金は未だ届かない。台湾など諸外国からの支援金は迅速に配られた。
 
  ・生活支援物資(冷蔵庫、洗濯機、TV等)は赤十字の斡旋で一式3万5千円で購入できる、そうすると赤十字に6万5千円入るらしい。(真偽不明)しかもそれは仮設住宅に2ヶ年居住することが条件。
 
  ・被災地には当然だが働く場所はない。そこで瓦礫の撤去作業を地域住民が8千円/8時間で請負うことになっているが、実際には8千円/16時間。(間に複数の業者が介在するので)
 
  ・そういう状況なので、働き盛りの男性は誰も働きたがらない。生活保護や失業保険をあてにしているのが実情。中には仮設や避難所で昼酒飲む男性もいる
 
  ・生活支援物資(衣料品、食料品etc.)は十二分にある。被災を免れた地元商店はそこが問題。例えば全国から衣料品が届くので誰も地元商店から購入しなくなる。
 
  ・元の平地な場所には戻れないので、以前なら二束三文の山地の高台ですでに分譲受付始っているがこの半年で震災前の8倍の地価に跳ね上がっている。しかも最低分譲区画は150坪。老夫婦二人には持て余す広さだろう。
 
  ・上記のような状態は問題となり一部自治体では規制を実施、検討している。仙台や首都圏などのディベロッパーが暗躍しているようだ。
 
 
原発に関して
 
  ・一部依存してきた自治体には必要だろうが、正直原発は不要
 
  ・不要と認識していても、現状は変わらない。変わらず放射性物質を撒き散らしている。どうしたらいいのか?安全対策は何か?まったく不明である。
 
  ・浜通りは深刻だと認識していても、中通りは震災以前と変わらず生活が出来ている(地震被害は除く)、どうしていいのか?危険なのか?
 
  ・野田内閣に東北出身の閣僚が二人入閣した。期待している。特に玄葉外務大臣は前福島県知事の娘婿。きっと何とかしてくれる。
 
  ・東電の震災事故以降の対応はまったく以てお粗末。誠意も感じられず、今後の対応もはっきりしない。
 
以上が、今回の東北行の報告です。それに対していまだ自分なりの方策も見出せないまま時間だけが過ぎております。
私が首相なら、復興大臣なら、東電関係者なら何が被災地の方々に対して行えるのか? ましてや己が当事者なら具体的に何を要求して、しかもその方法はどうするのか?
一夫多妻党首として、己なりに考えて参りたいと実感しました。
今後、政府、自治体、そして東電が具体策を講じ続けるでしょうが、その妥当性、確実性、迅速性を厳しくチェックしていくことだけが我々幸いにして被害を被らなかった人間の務めと感じます。
当ブログにおいても今後継続してレポートしていきたいと思います。是非目を通していただきたい。よろしくお願いいたします。