歴史認識は冷静・・・というか冷徹な目で振り返らねばならない

下記の読売新聞記事もさることながら、我々の歴史認識は正しいのか?これといって検証もしないまま戦後60年以上を過ごしてしまったのではないでしょうか?
先日「男たちの大和」が日曜洋画劇場で放映されていました。無論兵士たちも被害者です。が、過去の戦争を美化する傾向がある、若しくはなかったとは言い切れません。(と、いいつつ最後まで観てしまいましたが)
不幸にして日本国土人民を守るために命を落とされた方々には、哀悼の意を捧げたいとは思います。
が、「戦争は決して平和をもたらさない」と私は信じています。

「病原体の生体実験 毎日2〜3人解剖」731部隊元隊員証言

 戦時中に中国大陸で、捕虜などに人体実験を重ねた旧日本陸軍731部隊の衛生兵だった三重県尾鷲市の大川福松さん(88)が8日、大阪市で開かれた国際シンポジウム「戦争と医の倫理」に出席、「毎日2〜3体、生きた人を解剖した」と証言した。当時の体験を人前で明かしたのは初めてで、「不正なことは、社会に、はっきり示さなあかんと思うようになったから」と語った。

 大川さんは早稲田大で細菌学を学び、1941年に召集。44年8月から旧満州(現中国東北部)にあった関東軍防疫給水部本部(通称731部隊)の「ロ号棟」で、衛生伍長をしていたという。所属した班は、ペストやコレラ、梅毒などの病原体を人体に注射して感染の状態を調べたり、人為的に凍傷を作ったりしていた。最初は「大変な所に来た」と思ったが、次第に感覚がまひし、「そのうち、毎日2〜3体解剖しないと仕事が終わらん気になっていった。多い時は1日5体を解剖した」と証言した。

 子持ちの慰安婦を解剖したこともあった。「子どもが泣いている前で、母親が死んでいった。子どもは凍傷の実験台になった」と語った。

(2007年4月9日 読売新聞)