生と死を見つめて(モバカ編)

20日早朝、私が敬愛する男性がこの世を去りました。その彼にここ数日モバイルマシンを利用して伝えたことがあります。

話は遡って、今回のバカンスには意味が3つありました。1つは私自身の休暇、2つ目は友人のバカンス兼取引先への御挨拶、そして3つ目は逝ってしまった彼との約束の地だということです。
彼は東京生まれの東京育ち。縁はあっても所縁はない南の地・奄美大島を「最期の地」にしたいと希望していたのです。本来でしたら5月に私と二人で「最期の地」を訪れる予定でしたが、既に彼には決行する体力すらも残されていませんでした。
今回、その「最期の地」を訪れた私は暇を見つけては彼に便りを送りました、メールという形で。
美しい景色を画像に収め注釈を加えつつ、奇跡が起きて彼の生命が1年でも、1日でも、否 1分1秒でも延びやしないかと...

結果はご承知の通りですが、血の通わぬモバイルマシンがカメラとなり、テキスト入力マシンとなり、そして動画を彼の元へと送り届けました。
ひょっとすると、叶わなかった彼の心を万分の一でも満たすことが出来たのではないかと想像しますと、「モバカで良かった」と素直に思えるのです。
無論、従来の手法でも時を稼げば可能なことばかりです。 が、リアルタイムに送り届けることが出来るのは、通信機能を内蔵したモバイルマシン(スマホ)ならではだとあらためて感じました。モバカで良かった......
 
<追記>
少しは慰めになったのでしょうか? どうか安らかにお眠りください。 闘病生活、本当にお辛かったことと思います。合掌