そりゃ違うでしょ!!

去る3月15日、経済産業省原子力安全・保安院が、北陸電力志賀原子力発電所1号機第5回定期検査期間中に発生した原子炉緊急停止について、北陸電力に厳重注意および指示という処分を下しました。
「ある意味、筋を通した」「経済産業省偉いぞ!」「北陸電力は隠蔽して汚い」「なんてことだ」という意見を耳にします。
本当にそれで終わりにしていいのでしょうか?
こういう話は、北陸電力に止まらず、東京電力中部電力・・・・全国各社同様と思っても構わないでしょう?
起きた事故を隠蔽したことは問題ですが、本当に恐ろしいのは、臨界事故が起きている(起きていた)のに、付近の住民には一切の報告や避難勧告(命令)がなされていなかったことです。
起きたことを報告するのは当然です。今回の事故を含めて大事故を未然に防ぐ、最小限に留めるという発想がないことが、「そりゃ違うでしょ!!」ということなのです。
本来なら、センサーを原子炉内部に張り巡らせているはずですので、シグナルを電力会社の監視室のみに送るのではなく。地方自治体、関係省庁、警察、消防、そして何より住民へ伝えるべきだと思います。そろそろそういう議論をしてもいいのではないでしょうか?
それとも、チェルノブイリ級の事故でも起きないと・・・・と、お考えなのでしょうか?