超個人主義


従軍慰安婦についての安倍首相の「私見」は、内外から予想以上の反発・反感を買っているようですね。さもありなん・・・
どうも国家主義、全体主義というのは、私は好きにはなれないですね。日本人にだって良い人もいれば悪い人もいます。それを一絡げに括るのはいかがかと・・・

2004年10月28日の園遊会で、将棋の米長邦雄氏(将棋連盟会長、東京都教育長)が、「全国の学校に国旗の掲揚、国歌の斉唱をさせることが私の仕事」と、天皇に発言し、「国旗の掲揚、国歌の斉唱は強制にならないように」と窘められたことがありました。
我々は何か勘違いしてやしないでしょうか?
誰のために良かれと思って発言や行動を起こしているのでしょう?
米長氏のように肩透かしを食らってやしませんか?
国を想い、憂う気持ちは誰にもあり、必要だと思いますが、国が犯した過ちを認め、結果被害を被った個人に謝罪と救済を行うのは恥ではありません。
必要なのは、十分な調査とその分析です。
誰かを(自分を)守るために捻じ曲げるものではいけないはずです。

何も歴史認識の問題だけではありません。
最近の報道をとっても「鹿児島の選挙違反捏造事件」、9日のNEWS23特集の「袴田事件」をとってみても、個人がないがしろにされている事例は枚挙に暇はありません。

私は超個人主義です。「個」を大切にしないで「国家」なんて意味はないと思っています。