歴史認識の大切さ −相互理解に向け−
先週NHKスペシャルで「日中戦争」というテーマで再放送がありました。ご覧の方も多かったかと思います。
彼の戦争の是非はともかく、日中、日韓に限らず、相互に誤解を招いている場合が多々あり、そこを互いに真実を確認しないと不信はぬぐえないのだと、番組を見て思いを馳せました。
具体的には
①朝鮮半島における現地人の強制連行、拷問
独立記念館で展示されている内容は、朝鮮人に対しての拷問を日本人が実施していたことになっています。
確かに真実ではありますが、実際には管理職のほとんどは日本人でしたが、拷問を行っていた憲兵は朝鮮人です。
②朝鮮半島における従軍慰安婦問題
もちろん、南方等に出征中の軍人を「慰安」していた事実は変わりはありません。
当時のアメリカ軍のレポートによると
※戦時中あるいは終戦直後、北ビルマのミチナ慰安所で収容された慰安婦から聴取。
※ブローカー(あるいは経営者)は、300〜1000円の前借金を親に払う。慰安婦はその債務を慰安所での収入で返還している。
※単純に言えば「300〜1000円で親に売られた」という事。
※また親と相談・合意・承諾の上、慰安婦になったケースもある。
※ブローカー、経営者も朝鮮人。
※当時の朝鮮総督は「違法な慰安婦の募集が行なわれているから検挙しろ」と訓令を出している。
※実際は自分の意志で慰安婦になった人も多い。
慰安婦の月収は1000〜2000円。
日本兵の月給は15円〜25円。
慰安婦の生活は、他の場所と比べれば贅沢と言える程だった。
慰安婦は接客を断る権利を認められていた。
負債の弁済を終えた数人の慰安婦は朝鮮に帰る事を許された。
・・・と、いうことです。
もちろん、どれが真実で虚偽かは第三者機関が冷静に事実分析を行う必要はありましょう。けれど、勝戦国であるアメリカ軍のレポートですので、客観性は当事国よりも信憑に足るものだと思います。
上記のような内容は、この日本においても、無論彼の地においてもレポートされることはありません。
一度互いに感情論を脱し、客観的に歴史認識を持てる機会が必要でありましょう、そうすればもう少し違った友好関係を持てるかもしれませんね。