05年度はどうでしょうか?

国の債務超過、276兆円に=最終赤字21兆円−04年度民間方式決算

 財務省は25日、一般会計と特別会計を合わせた国の決算について、民間企業の財務諸表の考え方でまとめ直した2004年度「国の財務書類」を公表した。それによると、国債残高など負債の増加が資産の増加を大幅に上回り、債務超過額は前年度比20兆2040億円増の276兆5580億円となった。

 財務書類の作成は、国の財政状態を国民に分かりやすい形で示すのが狙いで、03年度決算の公表に続いて2度目となる。

 負債は同30兆1880億円増の976兆8270億円。悪化する財政状況を反映し、国債などの公債が73兆4790億円増加したことが影響した。

 収益面では、21兆0630億円の最終赤字だった。「収入」に当たる租税や年金保険料などの財源が102兆2640億円にとどまる一方で、業務費用は123兆3270億円に上った。税収の増加で赤字幅は前年度に比べ2兆1110億円縮小したが、巨額の財源不足が改めて示された。 

(時事通信)