なぜに円高(ドル安)は止まらないのか?
これにはいくつかの要因が複雑に絡み合っていますが、最大の要因は「米国が日本からの資金」を当て込んでいるということだと考えます。
「えっ、為替の話ですよ?」と思われるかも知れませんが、結論から言いますと「円高による日本政府介入によって米国債が買われる」から円高=ドル安容認なのです。
- 情報浴ーブロードバンド「アメリカの財政」・・http://mejirokadan.blog.so-net.ne.jp/2010-10-08-3
- Web世界 and AO...「米 財政に無責任!」・・http://my.opera.com/ux50/blog/show.dml/18821962
上記によりますと、去る9月で締めた米国の決算では「過去の一年間予算上の欠損が1兆3000億ドルを超えた。総支出が3.2兆ドルだったから、欠損率は3割を超す。」との状況です。いまの為替水準でもゆうに100兆円を超す巨額な欠損なのです。
もし、あなたがオバマ大統領だと想像してください。赤字になった分、もしくはこれから赤字になる分をどこからか調達しないといけません。
一般的には増税を用いますが、いま米国経済は瀕死の重傷。慎重さが求められます。
そうしたらどうして穴埋め出来ますか? 偽オバマ大統領閣下!!
話は変わって、円高対策で日本政府は為替介入を行いました。それはどういうことかと言いますと、(円を売って)ドルを買うことによって為替調整を行うという古典的手法です。
そして買ったドルで「米国債」を購入して、その紙の束を地下金庫で眠らせます。(苦笑) これが円高対策と称する為替介入です。
そうです!!! 円高=ドル安を放置しておくと、勝手に日本政府が兆円単位で資金を提供してくれるのです。(実際は米国債購入ですが、日本政府がそれを売ることはない)
こんな楽な借金はないですよね? あなたがオバマ大統領でも円高(=ドル安)を容認すると思いますよ。楽ですからね(苦笑
日本政府が為替介入で準備している予算は20兆円強!! これだけで欠損の20%は埋められますね(自虐
もちろん、これはひとつの要因・要素に過ぎませんが巨額の財政赤字に悩む大国大統領閣下でしたら当然の帰結だと思います。