何だかズレてませんか?…普天間基地移設問題

三沢、横田、厚木、座間、横須賀、岩国、佐世保、嘉手納、普天間
一般的にはこれらが国内における米軍軍事施設と認識されておりますが、果たしてそれだけでしょうか?
恒常的に利用している在日米軍施設は、北海道、青森、東京、千葉、埼玉、神奈川、静岡、広島、山口、福岡、佐賀、長崎、沖縄…の13都道県に存在しています。
また自衛隊との共同利用施設を含めますと29都道県となり、実質日本全土"基地の国"と言っても差し支えないでしょう。
その内訳でみると北海道(33.55%)、沖縄(22.68%)、静岡(8.68%)と上位3道県だけで約65%を占めます。 
もちろんその3道県には意味があることは一目瞭然ですね。ロシア、中国、朝鮮半島…、大規模演習場…
  
現在普天間基地移設問題で揺れ動く鳩山内閣ですが、視点が小さ過ぎやしませんか?
沖縄県民の想いは受け止めねばなりません(唯一の地上戦経験県)が、そのことばかりに目を向け過ぎますと大切なことを見失います。
日本が独立した国家であると自負するならば、

  1. 自主防衛を図る為にどうするべきか?
  2. 在日米軍は再編?移転?、国外移転?
  3. 露、中、北の脅威(東アジア安定)にどう立ち向かうのか?…etc.

挙げればキリがありませんが、百年、千年現状のまま看過することは出来ません。
近い将来どのようにして国防を図るのか? 戦後65年、放置して来たツケを払う時が来なければなりません。
そろそろ私たちも「移転」問題ではなく、「安全保障」問題として真剣に考えてはみませんか?
 
余談ですが、横田基地で一言。
「横田空域」と呼ばれる1都8県におよぶ広大な空域の航空管制を横田基地で行っているのは意外と知らない方が多いですね。
羽田空港や成田空港への離発着は、実は米軍の許可なしには不可能です。(米軍機優先でしょうね)
この件では石原都知事が再三問題にして来ましたが、国民の認知度がかなり低いと思われます。