ストップ・ザ・世界恐慌!・・その前に

今回はご質問にお答えする形で少々。(すみません、体調がイマイチなので)
そのご質問とは、昨日放送の「サンデープロジェクト」でのリチャードクー氏の発言に起因します。
彼の発言は、「バブルが弾けた日本は、その後実質GDPも名目G DPも伸びてきている。この不況は恐るに足りぬ」と纏められます。
その後読者からリチャードクー氏の発言を踏まえて「今回恐慌にはならない」と反論を頂戴しました。今回はそれに関して。
先ず、リチャードクー氏の持ち込んだ資料に関しては、事実その通りで反論はありません。
ただ、その当時とは日本を取り巻く環境が異なります。
90年前後でバブル崩壊=金融不安が始まりましたが、それはあくまでも日本だけの問題に過ぎませんでした。
倒れかかった我が国を、米国、中国という二大胃袋が支え続けてくれたのです。
 
事実、対中貿易統計を見ますと、1998年輸出12兆円輸入12兆円でしたが、2007年では輸出110兆円輸入130兆円といずれも拡大しております。
一般的な認識では我が国の圧倒的な輸入超過と思われがちですが、中国への輸出が我が国の経済を支えてきたことに反論は出ないと思います。
ましてや米国胃袋は食欲旺盛であったのは言うまでもありません。
はたして、現在はというと、日本の産業を支える輸出=対米、対中輸出は果たしてどうなのか?
想像するのも憚られますね。そうです、ご想像通りです。
最大消費国たる米中が今後急激に消費が落ち込む中で、日本だけがGDPを上げ続けられるでしょうか?
間違いなく生産調整、労働力調整(つまりはリストラ)の局面に入るはずです。
 
リチャードクー氏は私が尊敬するアナリストの一人ですが、今回の指摘だけは素直に受け入れる訳には参りません。
それもこれも先ずは米国大統領選挙がトリガーとなるはずです。そこまではディーラーだけがあたふたして市場の乱高下を繰り返すのでしょう。
以上、答えになれば幸甚です。