福田・小沢会談の怪 「大連立」の謎
さっそく読者の方から質問がありました。それについての回答という形でご説明いたします。
先ずは大連立の可能性ですが、パーセンテージで表すのは難しいですが、決してゼロではないですよ。
自民党は政権の座を手放すくらいなら自説を曲げてでも動く政党です。
かつて自社さ連立政権も組んだくらいですからね。それまでは自民党と社会党が組むなどとは考えられない話だったのです。
その後も自自公連立の事実を見れば分かるように、政権にとどまることが出来るならばなりふり構わないのが自民党です。
それでは今回の会談の引き金は何か?ズバリ防衛省疑獄でしょうね。福田総理は「守屋問題で相談したいことがある」と小沢代表に呼びかけたとされています。
このまま行くと防衛省疑獄は、間違いなく小沢さんへ行き着きます。小沢氏の政治生命はそこで断たれる可能性があるのです。実際、例の山田洋行から小沢氏への600万円の政治献金が発覚しました。
福田総理としては、そこを抑える代わりに例のテロ特措法に対する協力を依頼したのでしょう。では、なぜ福田総理は連立を提案したと公表したのでしょう?
それはアメリカに対するパフォーマンスです。「俺はきちんと小沢に対して向き合った。連立まで提案して、テロ特措に考慮したんだ。断ったのは小沢の方だ」とね。
福田総理はしたたかです。無論小沢代表もですが。
福田総理はいま次期総選挙での「負け星」を計算しているのです。それが「許される負け星で済む」となったら、彼は解散総選挙のカードを切るでしょう。
場合によっては、小沢グループ(一新会)90名と組んで、「小沢総理」の実現を譲歩するかも知れません。(実際それを提案したと言われております)
民主党は放っておいても分裂含みですから、小沢代表の憲法改正、自衛隊の国際貢献の考え方は最終的には自民党と組まざるを得ないでしょうね。それを踏まえても返す返す残念なのは、アメリカには気を遣うのに、国民には一切気を遣わないことですね。そろそろ平成維新の時かも知れませんね。
from Eternal's Treo750