米百俵が増税百俵

今,各地で住民税が去年の二倍から十倍になったと大騒ぎになっていますが,これが小泉内閣の財政再建の一環です。現金収入あるものから徹底的に税金をとるという、小泉改革の成果なのです。小泉総理の「痛みに耐えて米百俵精神」が、痛みだけが庶民に押し付けられています。

悲惨なのは高齢者の医療、介護負担の増額です。長期介護費用の負担に耐えられなくて、施設を出て自宅で介護する。そうなると家族、特に夫(妻)の負担が耐えられなくなる。自宅で介護するために仕事を制限するしかない。そうするとますます公的介護の費用が払えないから、ますます夫(妻)の介護が重くなるという訳です。何より理不尽なのは、利用したくても費用が負担できないので介護サービスを利用できないのに、死ぬまで介護保険料は支払わなければならないということです。受けられない介護保険料を払い続けるのですよ。馬鹿みたいな話ではないですか。生活保護を受けても介護保険料は支払わなければならないのです。

京都で老母を介護していた息子が母親を手にかけたが,介護のために満足な仕事もできずに行き詰ったからです。生活保護も拒否されて殺人しか解決がなかったのです。執行猶予はつきましたが、孝行息子を追い詰める福祉とは,何なんでしょうか?明日はわが身です。