安倍断末政権〜ご苦労様、晋三さん〜

昼過ぎから安倍総理辞意表明の速報が流れておりますが、驚くには値しません。いずれ、時間の問題でしたからね。
ただ、ここではその背景について、幾分論じます。
その判断の因となったのは、
 
・年金問題処理、「晋三啖呵」が守れないこと。
  来年3月までにすべて洗い出すとした彼の言葉を、舛添厚労相自身が否定。
 
・大臣クラスの「政治とカネの問題」が収まらないこと。
  与謝野官房長官、舛添厚労相、若林農水相、森山副大臣など続々。そして額賀財務相までもが…
 
・テロ特措法の延長について、自ら収拾できないこと。
  与野党逆転臨時国会を切り抜ける妙案は通常はありません。
  政治とカネや年金問題で追い詰められるのは目に見えています。
  安倍総理は、テ−マを「テロ特措法」一本に絞り、そこに注目させて中央突破するしかなく、?日本だけ国際貢献をやめるのか??日米関係が損なわれてもいいのか?と強調しながら、世論を味方にして民主党が妥協してくれるのを待つ作戦でした。
  小沢民主党代表との会談も呼びかけました。
  ブッシュからの伝言を伝え、会談が決裂したら、「小沢さんが日米関係を壊した」とし、それに呼応する大新聞に民主党のネガティブキャンペ−ンでもさせるつもりでしたが、敵もさるもの、小沢氏にまったく相手にされませんでした。
 
・党内での求心力がさらに低下したこと。
  これについては、総理総裁後継が確定した(つきつけられた?)ということでしょう。
 
9日シドニーでは、「職を賭して」と意気込んでいた彼がものの2日でやる気を失うとすれば、健康上の問題も大きいでしょうけれど、やはり「総理総裁後継が確定」と見るべきでしょう。